眼科トピックス
- 西新宿さいとう眼科
- 結膜炎は1年中発症します。
結膜炎は1年中発症します。
汗が眼に入ったり、プールなどで細菌感染やウィルス感染(はやり目などとよばれている流行性角結膜炎、プール熱とよばれているいんとう結膜炎)などにより結膜炎を発症するのは夏ばかりではなく1年中どの季節でも発症します。結膜炎の症状は充血、めやにの増加、かゆみ、異物感、まぶしくなるなどが主なものですがときには強い痛みを伴うこともあります。
流行性角結膜炎(はやりめ): 感染してから7-14日で発症します。強い充血、眼瞼の腫れ、なみだが多く異物感で眼を開けられないなどの強い症状が生じます。(アデノウィルス8型、4型、37型、19型の感染で発症)
咽頭結膜炎(プール熱): 感染してから1週間ほどで発症します。プールで感染することが多い疾患です。結膜にぶつぶつができ咽頭炎による発熱をおこします。(アデノウィルス4型、3型の感染で発症)
急性出血性結膜炎: 感染してから1-2日で突然白眼が真っ赤に出血し(球結膜出血)異物感、充血、まぶしさなどが発症します。(エンテロウィルス70型で発症)
市販の点眼薬では薬剤濃度の関係で治癒しにくいこともありますので充血などの症状が発症したらまず眼科を受診しましょう。(ウィルス性結膜炎の場合には周囲の方に感染する可能性が高いことや角膜炎などの合併症を発症してしまい視力障害などの後遺症を生じる場合があります。また治癒するまで2週間くらい時間を要します。)またまぶたが不潔になるとまぶたのなかに細菌感染をおこし俗にいうものもらい(麦粒腫、霰粒腫)といった疾患を発症します。やはり市販の点眼薬では効果が不十分のことが多いため早めに眼科を受診しましょう。