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お知らせ

アレルギー性結膜炎の発症要因

2023年02月16日


アレルギー性結膜炎は大きく分類すると通年性アレルギー性結膜炎と季節性アレルギー性結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎に分類されます。

 

春季カタルはアレルギー性結膜炎が慢性重症化して発症します。春季カタルの春期は春,秋の季節の変わりめに悪化しやすいという意味もありますが若年者が発症するところから春季と名前がついおり1年中発症します。ハウスダストが要因で湿疹、喘息をもっていたりアトピー体質があると発症しやすくなります。巨大乳頭結膜炎は汚れたコンタクトレンズの長期使用により発症します。

 

アレルギー性結膜はアレルギーの原因となる抗原が目に入ることにより発症します。アレルギーの原因となる抗原は人それぞれで異なりますし主な検査法である採血による抗原(アレルゲンとも呼ばれています)の検査ではアレルギー反応自体が抗原抗体反応であるため検査機関にはアレルギー性結膜炎を発症する代表的な抗原しか用意していないので検査をしてもアレルギー性結膜炎がないと報告を受けることがあります。ハウスダストがその代表的なもので通常はダニなどの昆虫類の死骸や糞、かび、ヒトや動物のフケ、カビなどが混じったほこりなどが原因ですがこの場合は当然各家によりハウスダストに含まれる抗原が異なるため通常の採血による検査をしても結果は陰性となる場合があります。

 

そのため採血だけでアレルギーの原因が不明なことも多くあります。これらの抗原は1年中屋内に存在するため季節に関係なく発症するため通年性アレルギー性結膜炎とよばれています。スギなどに代表される抗原は毎年同じ時期に発症するため(花粉が原因であるため花粉症とよばれています)季節性アレルギー性結膜炎とよばれています。

 

また、アレルギー性結膜炎の悪化要因としてはドライアイ、コンタクトレンズの使用などがあります。

 

いずれのアレルギー性結膜炎も抗原となる物質が結膜に接触することにより発症します。涙は抗原を洗いながしてくれる作用を持っているため目のバリア機能をゆうしていると考えられます。したがって涙の分泌量が現象するドライアイはアレルギー性結膜炎の悪化因子の一つであると考えられます。季節性アレルギー性結膜炎や通年性アレルギー性結膜炎が毎年他のヒトより強い方はドライアイが発症している可能性が疑われるため一度眼科を受診してみてはいかがでしょうか。

 

また、コンタクトレンズの場合は表面にタンパク質や脂質が付着するとアレルギー性結膜炎の原因である抗原がレンズに吸着しやすくなり季節性アレルギー性結膜炎や通年性アレルギー性結膜炎ともに悪化要因となります。コンタクトレンズは適切な使用により清潔な状態で使用しましょう。