お知らせ
飛蚊症、光視症について
2025年04月10日

物を見ているときに糸くずの様なものが見え眼を動かすと視線と一緒に動いて見える状態を医学用語で飛蚊症といいます。かたちは無制限で水玉のようだったり輪の様だったりと患者様によって」ことなります。人は物を見るとき角膜、前房、水晶体、硝子体と光がとうり眼底の黄斑部に画像が映って物をみています。飛蚊症はおもに硝子体と言って眼球内の大部分をしめているどろどろとした透明なゼリー状の透明な液体の混濁によって症状が発症します。片手で左右どちらかの眼を隠すことでどちらの眼で見えているか確認することができます。(両眼性の場合も多くあります。)飛蚊症を自覚したとき重要なことは放置しても心配ないと思ってはいけないことです。たいていの場合は問題のない症状ですが眼球の中の硝子体は網膜の周辺部に癒着しており飛蚊症がいままでなかった患者様がある日突然症状が発症した場合や眼球を打撲したとき症状が発症した場合などはとくに重要な症状でもしかしたら網膜の周辺部分が破れている可能性があります。網膜は痛みを感じる神経がないため皮膚が切れたときのような痛みは感じません。しかも初期の場合には物の
形などを認識する黄斑部と違い光もあたらない網膜周辺部に発症するため破れているところを見ることはできません。必ず眼科で精査をしてもらい治療が必要なものか放置しても問題ないものか確認することが重要です。光視症とは光が急に走ってみえたり眼をとじていても同様の現象がおきたりする状態で硝子体が網膜を引いて発症する症状です。飛蚊症と同時に発症した場合には網膜を強く引いている可能性が高く眼科を受診して網膜に異常がないか確認してもらいましょう。同様の症状が発症した知人の方で眼科を受診したら放置しても問題ないと言われたなどの情報があると放置しがちですが他人の場合と自分の場合が同じとは限らなためぜひ眼科を受診することをお勧めします。もし網膜が破れていた部分が拡大した場合症状が急に悪化したり視野欠損が発症する場合があります。この場合は破れた網膜が広がり周辺の血管から出血をおこしたり破れている範囲が広がって網膜剥離になっている場合があり大学病院の眼科で手術を受けないと高度の視力障害や失明に至る場合もありえます。そのような事態にならないように飛蚊症、光視症が発症した場合にはできるだけ早期に眼科を受診し網膜が破れていた場合には早期であれば網膜光凝固装置で簡単に治癒させることができます。当院でも重点的に飛蚊症、光視症の診察を行っており網膜が破れていた場合にはその場で治療します。入院などはもちろん不要で点眼麻酔だけで簡単に治療できます。もちろん保険適応で生命保険に加入している方は日帰り手術扱いになり保険金をうけとることももできます。健康診断で胃カメラを受けた方は大勢いらっしゃるでしょう。検査でポリープが発見されたとき切除してがん細胞が発見された場合にはたいてい大事にはいたらず、治癒する場合が多いでしょう。しかし何らかの症状があり胃カメラを受けポリープが見つかり切除した細胞にがん細胞が見つかった場合には大手術を行っても手遅れでで死に至るケースもあるでしょう。すべての病気でいえることですが早期発見早期治療が重要です。